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「みんなありがとう!」赤ちゃん象を助けた村人へその時象が取った行動とは・・・?

By

Ami Ciccone

, updated on

November 9, 2020

心優しく賢い動物として知られているゾウ。それだけでなく、とても仲間思いで、面倒見が良く、受けた恩を絶対に忘れないのです。記憶力もとても良く、人から親切にしてもらったことは決して忘れないというゾウのお話を紹介します。

ゾウは群れで行動していて、ゾウ達も単独で行動するより群れで行動する方が野生で自分たちが暮らしているのに適していることをきちんと理解しています。そのため何か起きてもチームワークで乗り越えることができる動物です。また面倒見が良く、自分の子供だけでなく群れの子供達も成長するまで面倒を見るのです。だから、赤ちゃんゾウが動けなくなった場合でも、見捨てることなく皆んなで助けようとします。

赤ちゃんゾウが深いぬかるみにはまってしまったこの時も、2日間もその場にとどまり続けました。

インド南部にあるケララ州、ペリヤール動物保護区は野生のゾウだけでなく、ラングール、バイソン、そしてトラなど様々な動物が生息している楽園です。自由に暮らせる分、厳しい野生の掟も存在しています。ある日、保護区内に流れる川をゾウの群れが渡っている時に、赤ちゃんゾウがぬかるみにはまってしまいました。赤ちゃんゾウはぬかるみから脱出しようと必死に足を動かします。

足を動かせば動かすだけ、ぬかるみにはまっていきます。赤ちゃんゾウに襲いかかる野生の試練との戦いが始まりました。

ゾウはとても仲間意識が強く、常に他のゾウと支え合って暮らしています。そのため仲間を見捨てることは決してありません。赤ちゃんゾウが穴から出ようと頑張っている間、その側でずっと待っていたのです。赤ちゃんゾウはもがき続けますが、体はどんどん沈み始めました。

そして、穴に水が入ってきました。

水位が上がればどうなるか理解していた赤ちゃんゾウは、落ち着きをなくし暴れ始めました。他のゾウ達は自分達が助けようと近づいて穴に落ちたらもっと状況が悪化することを理解していたので、何もできずにいました。

そしてもう一つの問題が彼らを襲います。

太陽が昇り始め、穴の中にまで日差しが入るようになってきました。気温も上がってきています。ゾウは暑さに強いイメージがありますが、普段は耳を動かし毛細血管を冷やして体温を調節しています。ただ、今はそのような判断ができる状況にはありません。そして直射日光によりどんどん体力が奪われていきます。

とうとう赤ちゃんゾウの意識が遠のいてきてしまいました。

ただどうすることもできずに赤ちゃんゾウを見守っていたゾウの群れがついに行動を起こします。一斉に鼻を持ち上げると、高々と叫び出したのです。耳をつん裂くようなその叫び声は近くの村の住民の元へ届きました。住民達は何事かと声のする方へ足を急いで向けました。

急いで赤ちゃんゾウを助けなくては!

声を頼りに駆けつけた住民達は穴の中を覗いて、そこで見た光景に一瞬言葉を失いました。しかしすぐ状況を理解します。赤ちゃんゾウを助けようとゾウの群れが助けを呼んだのだと。そして、穴に落ちて何時間経過しているかはわかりませんでしたが、衰弱した赤ちゃんゾウを見て残された時間が少ないことも悟ります。

しかし、一体どうすればいいのでしょうか?

パニックに陥っている子象にむやみに近づけば暴れだすかもしれません。またそうなった場合群れのゾウもどう動くかわかりません。さらにここは他の野生動物達もいて彼らに襲われる危険性もありました。しかし住民達は赤ちゃんゾウの救出を決心します。

救出は一刻を争う時間との戦いでした。

赤ちゃんゾウのはまっている穴の周りの土を崩し、ゾウが自力で穴から出られるように計画しました。まずは皆で手分けしてスコップなどで掘っていきます。しかし穴は思っているよりも深く、滑りやすく赤ちゃんゾウでは登ることはできませんでした。このままでは時間がかかるばかりで助けることは不可能だと判断した彼らはショベルカーを手配することにします。

刻々と時間は過ぎていきます。

しかし手配するといっても時間がかかります。誰もが諦めかけたその時ようやくショベルカーが届けられました。失敗が許されないことはそこにいる全員がわかっていました。泥だけでなく、衰弱している赤ちゃんゾウや周りにいるゾウの群れも気にかけなくてはならない要因の一つでした。

母親らしき一頭のゾウがこちらに近づいてきます。

人間達は一瞬警戒しました。しかしそうではなかったのです。心配のあまり近づいてきた母親ゾウは何かをせずにはいられなかったのでしょう。まるで決心したかのように、赤ちゃんゾウの側へと近づいたのです。住民達も必死に泥を掻き出します。しかし無情にも時間は過ぎていきます・・・。

すでに限界ギリギリの戦いでした。

疲労困憊していた赤ちゃんゾウでしたが、近寄ってきた母親ゾウの姿を見てまた体を動かし始めました。母親と住民達に見守られながら、最初は弱々しく、そしてだんだん力強く!母親ゾウの勇気が赤ちゃんゾウの生きようとする力を呼び覚ましたのです。救助隊の面々もそれに活力をもらい、必死に作業を続けます。

いよいよ救助隊、赤ちゃんゾウ、母親ゾウの頑張りが実を結ぶ時が!

ショベルカーと母親ゾウにより、赤ちゃんゾウの救出はもうすぐのところまでやってきました。最後はレスキュー隊の一人が肩に担ぎ上げ、心配そうに赤ちゃんゾウの身を案じている群れのところに運びます。レスキューには丸二日かかりました。その間、人間もゾウ達も赤ちゃんゾウのことを見捨てることなく、見守り続けたのです。

救助は成功!そしてゾウ達は・・・

群れの近くで地面に下ろされた赤ちゃんゾウはゆっくり歩きながら、母親が待つ群れの方へ向かいました。とうとう赤ちゃんゾウは救出され、ゾウの群れに戻ることができたのです。その様子を見た住民や作業員たちは「良かった!」と一安心しました。

赤ちゃんゾウが無事群れに戻ると、ゾウの群れは食べ物を求めて移動を開始します。2日間も一緒に過ごしたことになる人々はその後ろ姿ををほっとした気持ちと寂しい気持ち半々で見送りました。

すると、そこには目を疑う光景が!

地平線の彼方へ消えていく象達を見送っていた誰もが驚愕の景色を目にすることになります。一匹の象が鼻を高々ともちあげたのです。それに呼応するように周りの象達も一斉に長い鼻を持ち上げ、大声で鳴き始めました。そしてまるでお辞儀でもするようになんども鼻を動かします。お礼でもしてくれるかのような象の仕草にそこにいた人々は大喜び!赤ちゃんを囲みながら去って行くゾウの群れを暖かい気持ちで見送ったのでした。

ゾウはとても頭がよく、群れで暮らす仲間達へ無条件の愛情を示す動物です。コミュニケーション能力もすぐれ、感情も豊かで時に仲間の死に涙を流すこともあると言います。とても人間に近い動物、そんなゾウ達が示してくれた行動はもしかしたら特別なことではなかったのかもしれません。それでもこのように人間と動物が助け合い、感謝の気持ちを伝えることができたのであれば、これほど素晴らしいことはありませんよね!

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